● JID理事長賞受賞(WIW KOBE2025)
5月10日、神戸市でリアル&オンラインのハイブリッド形式にて開催されたIFI WID&World Interiaors Week KOBE 2025「USD-Oモノ?空間デザイン学生?クリエーターズ?エキシビジョン&フォーラム」で、理工学部建築学系?位田達哉ゼミの3年生、石川 佳央瑠さん、戸鞠 凌さん、長瀬 公亮さん、植草 渉さん、遠藤 朱莉さんによるプレゼンテーションが「JID理事長賞」を受賞しました。

今回のIWI2025のテーマは【感情表現豊かなデザイン、体験】。受賞した位田ゼミ有志のプレゼンテーションは「小商いをもつ都市型集合住宅の設計+α ~課題作品をいかにして豊かな空間へ再構築できるか?~」と題し、オンラインではなく現地の神戸で石川さん、戸鞠さんが審査員を前にプレゼンテーションしました。
戸鞠さんは製作にあたり、「感情を持たないAIと、感情を持つ人間という両者が【豊かなデザイン】を一緒に作っていくことがポイントでした」と述べました。学生らは「AIがすぐに最適解を出してくれるかと思っていたら意図とは程遠い答えを出してきたので、AIへの伝え方に苦労した」(植草さん)、「初めて本格的にと生成AIを使ってみて最初は苦労したが、自分では考えられなかったことがAIにより導き出されて多くの発見があった」(遠藤さん)、「今回、プロの建築家の方々から意見をいただき、多くの気付きがあったので、それらを今後に生かしたい」(長瀬さん)と、成果を語りました。
また、現地でプレゼンテーションした2人は「他大学のプレゼンを見て、3Dプリンタを使った試みは他校には見られずオリジナリティを出せたかなと思う。また、先生方からの講評を受けアイディアの引き出しが増えた」(石川さん)、「さまざまなな意見を聞けて刺激になった。AIという感情を持たないものから豊かなものを引き出す試みは、受け手である我々の細やかな解釈が大切なのだと、講評を受けて改めて実感することができた」(戸鞠さん)と、感想を述べました。




指導にあたった位田准教授は「 締め切りまで2週間という、かなり限られた時間の中で何ができるのかを学生と一緒に模索した中で、今回のテーマである【感情表現豊かな】という点を、どう課題に落とし込んでいくかが難しいところだった。また、AIを使いながら資料作成するうえで権利関係の問題も念頭に置いて資料作成するという苦労もあった。そんな中、AIをどうやって使いこなして建築に落とし込むかというチャレンジを、学生らは頑張ってくれた。今回の取り組みと結果は、とても誇らしいし学生らの成長につながったと思う」とコメントしました。
◆テーマ
小商いをもつ都市型集合住宅の設計+α
~課題作品をいかにして豊かな空間へ再構築できるか?~
◆受賞者
位田達哉ゼミ 3年
石川 佳央瑠さん(現地で発表)
戸鞠 凌さん(現地で発表)
植草 渉さん
遠藤 朱莉さん
長瀬 公亮さん

● Southeast Asia Interior Student Project Display採択 & ハノイ博物館への展示
6月7日、ベトナムのハノイ博物館で開催されたVietnam Interior Student Awards(ISA)2025にて、本作品が日本を代表する優れた学生作品の一つとして展示されました。本展示では、APSDA加盟団体であるJID(日本インテリアデザイナー協会)の学生作品展示コーナーが設けられ、JID AWARD NEXTAGE入賞作品および WIW KOBEのメインイベント「学年プレゼンテーション」のの入賞作品が選出されています。位田達哉ゼミナールの作品は、WIW KOBE 2025でJID理事長賞を受け、「Southeast Asia Interior Student Project Display(東南アジア?インテリア学生プロジェクト展示)」へ採択されました。これらの作品は、日本国内の優れたインテリアデザイン教育の成果を示すとともに、アジア太平洋地域のデザイン学生との交流を促進する機会となりました。
加えて、「第6回 Vietnam Interior Student Awards & Asia-Pacific Interior Student Project Exhibition」の一環として、この作品は、ハノイ博物館にて期間限定で展示されています。これは、日本のインテリアデザイン教育の革新性を国際的に発信する貴重な機会であり、国際的なデザインの潮流や教育の未来について、活発な議論を促す場となっています。
位田達哉ゼミナールでは、今後も国際的な視点を磨き、作り手や環境を考えたデザインの可能性を切り拓くため、果敢に挑戦を続けていきます。



